角膜移植とは

角膜移植とは

眼球断面図  角膜とは、眼球の一番前にある透明なドーム状の膜です。 光を通し、光を屈折させ、神経が豊富な組織であるため、異物の侵入に対し、痛みを介して涙を出させ、異物を洗い流すという重要な役割を担っています。

角膜移植手術について

角膜移植手術は、角膜の透明性が損なわれ視力障害をきたした場合や、ハードコンタクトレンズをもってしても矯正が不可能な強度の不正乱視などの場合(末期円錐角膜)に適応となります。

角膜移植は、視力回復、疼痛(とうつう)などの辛い症状の改善、整容上の改善などのメリットがある一方、合併症のリスクおよび術後ケアの手間などもあります。
ご家族ともご相談の上、角膜移植をお受けになるかどうかをお決めください。当院では全てのご質問にお答えしていますが、最終的な手術の決定については、患者さんご自身ででお決めいただくことになります。

他の治療法として、点眼、内服などの保存的薬物治療、コンタクトレンズなどの処置も病状によって考えられる場合もあります。また、治療をお受けにならないという選択肢もあります。

提供される角膜について

提供角膜の安全性について

国内ドナー角膜も、海外ドナー角膜も、安全性については同等の基準でアイバンクによる厳しいチェックが行われています。 患者さんに感染症などを持ち込まないよう、可能な限り、 ドナーの血液検査を行っており、また、提供された角膜の状態についても、濁り・傷の有無、内皮細胞密度など、アイバンクによって、詳しく検査を行っています。
これらの検査に合格した角膜のみ、角膜移植に使用されます。が、未知の病原体を含め、すべての感染症を確実に検出することは出来ないという現状もあります。他者の組織を自身に取り入れる移植という医療の特性上、感染等の危険性はゼロではありません。

角膜移植の現状について

現在、日本全国で、54のアイバンクが活動しています。これら54のアイバンクに、移植待機者として登録さ れている方は、平成20年度末で約3000名です。 一方で、54のアイバンクから手術に供給される角膜数は、年間1400眼程度です。そして、緊急で移植を必要とし待機できない方、移植をあきらめてしまっている方も含めると、年間2万眼くらいの角膜が必要であると言われています。必要としている方に比べ、提供数が圧倒的に少ない状況です。

適応となる疾患

角膜移植の主な原因疾患は、水疱性角膜症、円錐角膜、角膜混濁、角膜潰瘍、角膜ヘルペス、角膜変性症(ジストロフィー)、化学傷/熱傷などです。

水疱性角膜症

角膜の内側には「内皮細胞」があり、角膜実質の水分を調整しています。この細胞の機能が低下し、角膜が水分を含んでしまった状態、つまりむくんだ状態を「水疱性角膜症」と言います。加齢や、白内障などの手術後に発症するものもあり、原因はさまざまです。過去に角膜移植を受けた方の内皮細胞が減少して、再移植が必要になった状態も、広い意味で「水疱性角膜症」に含まれます。

思春期に好発する角膜変性疾患です。角膜中央部が薄くなり、前方に突出します。角膜の形がゆがむため、乱視を生じます。軽度~中程度では、ハードコンタクトレンズで矯正可能ですが、高度に進行しコンタクトレンズでは矯正視力が十分にでない、あるいはレンズを数時間しか付けられないような場合に強膜レンズ(ボストンレンズ)または角膜移植が適応となります。

角膜混濁

何らかの原因で角膜炎を患い、その後、瘢痕(はんこん)や混濁が残ったため、光を通さない状態にあるものです。角膜白斑と呼ばれる場合もあります。

角膜潰瘍

細菌や真菌などにより、角膜に潰瘍が引き起こされると、やがて角膜に穴が開いてしまいます。その前に点眼薬などで治療しますが、角膜が薄くなってしまった場合などに移植の適応となります。

角膜ヘルペス

ヘルペスウイルスは、成人のほとんどが持っているウイルスです。これが何らかのきっかけで角膜に炎症を起こし、瘢痕(はんこん)や混濁を残した場合に角膜移植の適応となります。手術後、再発を防ぐ為に、抗ウイルス剤を投与する場合があります。

角膜変性症

遺伝などの素因で、角膜実質内に異常物質が沈着し、混濁したものをいいます。ジストロフィーとも言われ、いくつかの種類があります。角膜移植後に再発しやすいタイプもあります。

化学傷/熱傷

薬品やセメントなどが眼に入った場合、また目にやけどを負った場合に、強い瘢痕(はんこん)を生じることがあります。角膜だけでなく、結膜や涙腺なども障害されていることが多く、輪部移植や羊膜移植などを同時に行う場合もあります。

フェムトセカンドレーザーを用いた角膜移植

フェムトセカンドレーザフェムトセカンドレーザーは高周波数で角膜を切開できる生体用レーザーです。この技術を用いて、障害された角膜と ドナー角膜の両方をレーザーで切開して、移植を行う方法です。下記のようなメリットが多くあり、世界的には増える傾向にあります。

IntraLaseテクノロジーによる角膜移植切開手術により
角膜移植に革新的な進歩をもたらしました

角膜横断面オプティカル・コーヒーレンス・トモグラフィーによる術後3カ月目の角膜横断面 IntraLase FSレーザーによりジグザグ型に切開したドナー角膜とホスト角膜の接合面はほぼ完全に一致しています。
IntraLaseテクノロジーを使用した全層角膜移植における角膜切開手術をIEK(IntraLase Enabled Keratoplasty)といい、世界で初めて使用されたレーザー技術です。

全層角膜移植のパターン組み合わせ例

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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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