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正視は、遠くがよく見える状態です。
近視は、遠くがぼやけて見える状態です。
乱視は、物がだぶって見える状態です。



屈折矯正手術を受ける上で、老眼への理解(院長自らの体験から)



 レーシックに関して、最も多い質問が老眼についてです。30代後半から40代前半の方、また既に老眼が始まっている方がLASIKを考えた時、老眼への配慮は欠かせません。なお、若い方でも、将来の老眼の問題を気にされる場合が少なくありませんので、老眼についてお話しさせて頂きます。


 これまで数多くの患者様にLASIKを行ってきた私ですが、私自身はLASIKを受けていません。眼鏡をかけて過ごしています。テニスを趣味としているので、一時は自分もLASIKを受けようと考えました。しかし44歳を向かえ、そろそろ老眼になりつつある今、私は-3D(ジオプター)という近視なので、眼鏡をはずすと丁度30cmの距離にピントがあいます。

 眼科医という職業柄、毎日顕微鏡をのぞきますし、カルテの記載も頻回に行わねばなりません。職業上、特に近用作業が多い方は、近視が少しある方が便利な場合があるのです。

 ただ注意して頂きたいのは、全ての近視の方が近用作業に適した距離にピントが合うわけではありません。強度近視の方は、前方20cm、また前方10cmといった焦点距離となります。この場合は手元さえ見えず、近くを見るときに軽い近視用の眼鏡、遠くを見るときにさらにもう一つ、合計2つの眼鏡を使い分けての生活となります。

 遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズなどもありますが、なかなか思うような視力が得られず、いくたびも眼鏡やコンタクトを作り替えたという声が少なくありません。
いずれにしましても、自分の職業や生活設計を考え、この点は眼科医と十分相談して下さい。最終的に決めるのは御本人です。



正視、近視、遠視についての理解


 視力は0.05や1.0という表記が一般的ですが、同時に屈折度数を表す単位(Dジオプタ:レンズの屈折力の単位)を用います。患者様の正確な屈折度数は視力検査によってお伝えすることができます。


 正視では、眼鏡やコンタクトレンズなしで、遠くの物をハッキリ見ることができます。近くは、水晶体の自動調節機能によりピントが合います。しかし、40半ばを超え、老眼が進行すると、水晶体の自動調節機能が弱まり、近くにピントが合わなくなり、老眼鏡が必要になります。


 近視では、近くにピントが合っており、遠くの物はボヤけます。遠くにピントを合わせるには眼鏡やコンタクトレンズを用いるのが一般的です。近視の方は、程度にもよりますが、老眼が進んでも近くの物に比較的ピントが合いやすい状態になります。一般的に、LASIKでは-12Dまでの近視を治すことができます。



 遠視では、網膜よりも後方で光りが焦点を結ぶため、遠くにも近くにもピントが合わない状態になります。幼児期を遠視の状態で過ごすと、脳にシャープな画像が伝わらず、弱視になってしまう場合もあります。一般的に、LASIKでは+5Dまでの遠視を治すことができます。



乱視についての理解


 乱視は、ラクビーボール状に角膜が歪み、物がダブって見えたり、歪んで見えたりする状態です。乱視が強いと、眼鏡やソフトコンタクトレンズでは十分な視力が得られない場合があります。十分な視力を出すためには、乱視入りのソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズを用います。一般的に、LASIKでは-5Dまでの乱視を治すことができます。



乱視のない角膜形状
強い乱視のある角膜形状



 
 
 



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院長 吉野健一
東京歯科大学眼科講師
日本医科大学眼科講師


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